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【イベントレポート】谷口たかひさ|地球温暖化に「無関心」の人はいても「無関係」でいられる人はいない(お話会@大分県大分市)

「谷口たかひさ」さんの お話し会に参加してきました!

谷口たかひさ」さん
という方をご存知でしょうか?

大分市内で開催された「環境活動家 谷口たかひささん」のお話会に参加してきました。

ごみ拾いやプラスチックフリーなど、ごみを減らす取り組みや環境活動に取り組んでいる方は、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

谷口さんは主に「地球温暖化」をテーマに活動している環境活動家で、ここ数年は地球温暖化の現状や対策、私たちにできる具体的な行動について伝える「お話し会」を中心に国内外で活動されています。

今回の記事では、「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」のイベント概要や、今回のお話し会を聞いて印象的だった言葉や事例、さらに行きたくても行けなかった方々のために、同じテーマで講演された動画リンクをご紹介します。

今回のお話し会に参加させていただき、谷口さんが起こしている「革新」について、1人でも多くの方々に知ってほしいと思い、イベントレポートにまとめさせていただきました。

「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」開催

2022年10月9日(日)に大分県大分市で、「地球を守ろう!」代表で環境活動家の「谷口たかひさ」さんのお話し会が開催されました。

今回の「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」の主催は、zero waste shop BETTERさん、clean seaさん、護美ニンゲンやすさん、他、有志の方々です。

会場は大分市中央町にある「wazawazaビル4F」のイベントスペースでした。

会場は恐らく満席で、50名ほどの人が参加されており、参加者の90%以上が女性だった印象です。

質疑応答もかなり活発的に行われており、参加者の多くが「環境問題」や「地球温暖化」に関心の高い方々だったように感じました。

約2時間のお話会で、参加費は無料でドネーション形式でした。

蜜蝋ラップを販売されていた「e-eco&organic」さんのブースの様子

谷口さんのお話し会の後には、量り売りや蜜蝋ラップの販売、0円フリマなども開催されていました。

e-eco&organicさんの蜜蝋ラップやワークショップのお問い合わせはこちらです。

「谷口たかひさ」さんはどんな人物?

谷口たかひささんは環境活動家であり、「地球を守ろう!」という団体の代表です。

特に「気候危機の実態」や「地球と仲良くする生き方」を広めるための活動を行なっています。

日本国内や世界中で講演会やお話し会を実施し始めて2年半が経ち、大分県で開催された今回のお話会で累計回数は1247回にもなるとのことでした。

ドイツでや日本で借りていたアパートに帰ることがなくなり、講演活動を始めて3ヶ月でアパートを解約、現在はホテルを転々としながら講演活動や環境活動をされています。

また2021年には、国連総会「UNGA CONFERENCE2021」で司会及びスピーカーにも選ばれています。

谷口さんの詳しい来歴は以下のWikipediaページをご覧ください。

※画像参照:谷口たかひささんのWikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%8F%A3%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%B2%E3%81%95)

「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」での講演内容

谷口さんのお話会では、最初に地球温暖化の現状や世界各国に与えている影響を具体的なニュースを取り上げながらお話しさせていました。

次に、地球温暖化が進行し続けている理由を。

そして最後に、今後私たちに何ができて、何をすべきかという具体的なアクションについてお話しされていました。

ここでは谷口さんのお話し会で印象的だった事例や言葉をいくつかご紹介します。

地球温暖化に関すニュース事例

「地球温暖化」という社会課題への取り組みが急がれ始めてから、すでに何十年も経っていますが、いまだに具体的な行動に移せている人はまだまだ少ないのが現状です。

日本でも猛暑や大雨のように「自然災害」の被害が拡大しており、地球温暖化による気候変動を実感せざるを得ないのではないでしょうか?

しかし、世界中で起きている気候変動による自然災害のニュースを見る機会は多くないと思います。

谷口さんのお話し会では、いくつもの事例を紹介されており、より具体的に地球温暖化の進行を実感することができました。

ここでは印象的だった事例をいくつかご紹介します。

アマゾン川流域の熱帯雨林の火災

画像参照:ロイター通信(https://jp.reuters.com/article/brazil-amazon-wildfire-idJPKCN1VD0CB)

アマゾン川流域では、熱帯雨林の樹木を伐採した後に、意図的に放火し、農家や畜産業者に土地を販売しようと目論む人が増えているようです。

熱帯雨林が伐採・放火されることで、固有の植物種や動物種の行き場が失われたり、熱帯雨林により収入される二酸化炭素の量が減ったりと、様々な問題が続発します。

ヴィーガンやベジタリアンというライフスタイルを実践される方々の中には、「動物保護」という観点だけでなく、この「自然保護」の観点で特に牛肉の消費を減らす意識を高めている方が増えています。

詳しいニュースは「ロイター通信」以下の記事をご覧ください。

※関連記事:「アングル:アマゾン火災、なぜブラジルと世界の「危機」なのか(ロイター通信)」

パキスタンの大洪水

画像参照:時事通信(https://www.jiji.com/jc/d4?p=pfl228&d=d4_pp)

パキスタンでは2022年6月ごろからモンスーン(雨期)に入り、そこから3ヶ月間も大雨が降り続けました。

その影響でインダス川が氾濫した結果、国土の約3分の1が冠水しました。

これにより3,300万人が被害を受け、亡くなった方の人数は1,300名余りです。

パキスタンのシェリー・レーマン気候変動相は、この大雨と大洪水は「気候変動」によって引き起こされた指摘しており、同時に温室効果ガスを世界全体の1%以下しか排出していないパキスタンには、対策の取りようがないと訴えています。

詳しいニュースは「ロイター通信」以下の記事をご覧ください。

※関連記事:「パキスタン、洪水で国土の3分の1冠水 死者1100人超・人口の15%被災(ロイター通信)」

パキスタンの大洪水に関しては、
恥ずかしながら全く知りませんでした。

わずかながらですが、ユニセフから寄付させていただき、今後も世界中で起きている気候変動のニュースを追いつつ、私でもできることを探したいと思いました。

ユニセフのページ内でもパキスタンの大洪水や世界中で起きている気候変動の被害について知れるので、合わせてご覧ください。

ユニセフの「パキスタンの大洪水」への支援ページはこちらです。

印象的な谷口さんの言葉

谷口さんは世界中で起きている気候変動の事例とともに、とても印象的な言葉をいくつも紹介されていました。

ここでは一部をご紹介しますが、谷口さんの言葉を直接聞いた方が心に刺さると思います。

後ほど同じテーマでお話しされた講演動画をご紹介するので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

自然環境を守り続けないと、最初になくなるのは「自然」ではなく「平和」。

「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」での谷口さんのスピーチより引用

地球温暖化が進み、気候変動が加速すると、水位が上昇し、人が住める土地が減っていきます。

海岸沿いに住んでいた人が内陸のある地域に移住すると、人が増えると、その地域内の資源では足りなくなり、争いが起きる可能性が一気に高まります。

つまり、自然環境を守ることは、「平和を守ることに繋がる」とおっしゃっていました。

地球温暖化に「無関心」でいられる人はいても「無関係」はいられる人はいない。

「谷口たかひさ お話し会@大分県大分市」での谷口さんのスピーチより引用

近年、「SDGs」「サステナブル」という言葉の広がりとともに、「地球温暖化」「気候変動」「環境問題」という全人類が力を合わせて取り組むべき課題にも関心を持つ人が増えましたが、まだまだ「無関心」な人が多いのも事実です。

しかし、地球温暖化が加速すれば、今まで通りに資源を使えなくなり、輸出入する価格も変動することでしょう。

つまり、いくら地球温暖化に「無関心」でいたとしても、全人類の生活やビジネスなどのあらゆる面で「無関係」ではいられないとおっしゃっていました。

「谷口たかひさ」さんのお話し会に参加できなかった方へ

今回のお話し会に参加したかったけど、参加できなかったという方は、谷口さんのYouTubeチャンネルに同じテーマでお話しされている講演動画がアップロードされているので、ぜひ見てみてください。

「お話し会@大分県大分市」でお話しされた内容と以下の講演動画は大筋は同じでした!

まとめ

谷口たかひささんは全国でお話し会を実施しています。

お話し会のスケジュールなどの詳細は、谷口さんが主催する「地球を守ろう!」の公式サイトに記載されているので、ご覧ください。

話を聞くだけでは意味がありません。

1つでも実践することが大切だと思うので、私も今まで以上にできることを探し、勉強を続け、実践していこうと思います。

  • この記事を書いた人

林 勇士

【合同会社ビジョナリープロジェクト代表/カクシン編集長/社会派WEBライター】大分県中津市出身。1990年生まれ。2013年に大分大学を卒業後に産業廃棄物処理業界に新卒入社。関西、関東での勤務を経て、2018年に合同会社ビジョナリープロジェクトを創業。1年間の東南アジア、ヨーロッパでの海外調査を実施。2019年10月にUターン移住し、デザインの力で「ごみをお金に変えるアップサイクル」事業を中津市で開始。社会起業家のデザイン支援や企業のSDGs支援を行う。

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