インタビュー記事

定元 芙貴|女性専用の脱毛サロンを開業して約10年!競争の激しい美容業界で勝ち残るために行った工夫とは?(後編)

起業後の10年で約9割の企業が倒産すると言われている中で、特に競争が激しい分野として知られる美容業界で10年目の脱毛サロンを経営している定元さんです。

10年前は大分県で「ブラジリアンワックス」を知っている人がほぼいない中で、「大分ブラジリアンワックス ANGIE」を開業し、認知拡大と顧客獲得に努めてきました。

そこで今回は、このような環境の中で「勝ち残ることができている理由」や「子育てをしながら経営をする秘訣」など、定元さんの核心に迫るインタビューをお届けします。

定元 芙貴(さだもと ふき)】株式会社おおいた脱毛舎 代表取締役。1979年別府市生まれ。18歳ムスメと3歳ムスコを育て中。バツ2で3人目のオットとは未入籍事実婚。2013年にワックス脱毛の技術を習得。趣味は音楽と心理学。「人生を変える脱毛を提供する」そして「どんな人にも脱毛をあきらめないでほしい」という思いで脱毛専門店をやっています。どんな小さなことでも、ご相談頂けると嬉しいです。

カクシン編集部の林です!僕が聞きました!

お客様がより安心して施術を受けられるように「ANGIE」をオープン

ANGIEをオープンするまでの経緯を教えてください。

離婚後、大分県に戻ってきて、シングルマザーとして子供を育てながら働いていました。なかなか定職に就く気にならず、短期の仕事をアレコレとやっていました。
 
興味のおもむくまま、色々な分野のレッスンを受けたり勉強をしたりしていて、そんな中で「ブラジリアンワックス」を知り、やってみたい!と思ってすぐに習いに行きました。
 
ワックス脱毛の技術を取得した後は、まずは出張で脱毛施術を始めました。
 
その後、シェアサロンの一室を借りたり、知り合いのサロンのベッドを借りたりしていました。

ブラジリアンワックスはデリケートゾーンをお手入れするので、非常にプライベートな施術となります。

少しずつお客様が増えてくるにつれ、もっとお客様が安心できる環境でサービスを提供したいと思い、開業から1年ほど後に大分市中央町に店舗をかまえました。

開業されて何年になりますか?

10年目になります!

最初の集客は何をやられていたのでしょうか?

「ブラジリアンワックス 大分」で検索できるウェブサイトを作りました。
 
時代でいうと、ブラジリアンワックスを知らない人の方が圧倒的に多かったのですが、耳の早い人は知っている、というくらいの知名度。

芸能人で「ブラジリアンワックスしている」とテレビで発言する方がちらほら出てきて、興味を持った人はかならずネットで検索する、と考えたためです。

当時は今と違ってSNSの運用も必要なく、ホームページを作るだけで、検索上位を取ることができ、問い合わせを頂くことができました。

大分で「ブラジリアンワックス」の知名度を上げるためにした工夫があれば、教えていただけますか?

色々な集まりに顔を出したり、ピッチイベントに登壇したりもしました。
 
名刺に大きく「脱毛屋」という文字を入れて、「シモの毛脱毛屋です!」なんてちょっと勢いのある自己紹介をあえてして、興味を持ってもらえるようにパフォーマンスしていました。
 
本当に当時は、「どこの毛を、どうするんち??」と聞きかえされたり「フーゾクの人がやるやつやろ?」なんていうオジサンがいたりして…。それから考えるとこんなにアンダーヘアのお手入れが一般的になって、感慨深いです!(笑)

女性起業家コミュニティ「iGC」に第1期から参加

定元社長は女性起業家との繋がりが多いイメージがありますが、どういうきっかけで繋がりが増えましたか?

ANGIEをオープンした当時、色々な集まりやイベントに参加していました。
 
その中の一つで、「女性起業家のコミュニティ」を立ち上げよう、と動く方がいました。
 
それが、今私が所属している「iGC」という団体になり、私も第1期から参加しています。
 
このiGCができたことで、女性起業家との交流が一気に増えましたね。

女性起業家にとって貴重な存在ですね。

経営者の集まりってたくさんあって、私もいろいろなところに行ってみました。

でも、懇親会に参加しないと交流ができず、つながりが作りづらいと感じることが多かったです。

シングルマザーなこともあり、飲み会ありきで人脈を拡げるのは難しいなと思いました。

また男性の社長さんが多くいるところに、小規模でやっている個人事業主の女性が一人で行っても、交わりにくいとも感じていました。
 
一方で女性起業家の集まりだと、同じ女性として、子育てママとして、共通の話題や関心ごとも多いです。

事業の内容や規模感もお互いに刺激しあえて、すごく居心地がいいし、なにより楽しい!

本当にありがたいコミュニティですね。

iGCではどのようなサポートを受けられますか?

コロナの拡がりで集まる機会が減ったこともあったんですが、テーマを決めて少人数で集まったり、オンラインで研修会を開いたりなど継続的に活動をしています。
 
事務局には「インキュベーションマネージャー」の資格を持っている方がいるので、起業前後の相談にも親身に対応してもらえますね。

行政や金融機関とのつながりもあって、女性の起業支援イベントを各地で開催しています。
 
メンバーやサポーターの中に税理士や弁護士、行政書士の方もいて、「いざという時には、あの人に相談できる!」という安心感もあります。

子育て中のママ同士だからこそ分かち合える悩みや喜びがある

iGCには子育て中の女性起業家も多いのでしょうか?

お子さんがいる方は多いですね!
 
多くの女性起業家が同じような状況で、同じような大変さを抱えていると思います。

iGCのメンバーとは悩みや喜びを共感しやすいです。
 
例えば、iGCでイベントを企画する時にも、「この日は学校の行事があるから時間はどうしよう」なんて会話も当たり前のように出てきます。これ、男性の集まりだったら、きっとこの会話は無いですよね?(笑)

起業家に向いている人、向いていない人の特徴があれば、教えていただけますか?

安定よりもチャレンジ、失敗しても自分で考えてトライして…が面白いという人は、起業に向いていると思います。
 
自分で考えるよりも、指示があったほうが動きやすい人は向いていないでしょうね。
 
それと、雇用されると、自分の給料や労働時間はある程度計算できるじゃないですか。

収入を倍にしたいとか、働く時間は自分で好きにしたい、と思う人は起業するといいんじゃないでしょうか。

起業家になって、良かったと思うことはありますか?

もしも起業せずにお勤めをしていたら、急に子どものことで時間が必要になったりした時に大変だったかなと思います。
 
子どもが不登校だった時は、毎日仕事場に連れて行ったりしました。

子どもが不安定な時も一緒に居られたことが私も安心でした。

普通にお勤めしていてはできない対応だったと思います。

逆に大変だったことは、どういった点でしょうか?

自分が経営者だからこそ、一般的なサラリーマンが受けられる保証がないことは大変です。
 
例えば、2019年に2人目の子どもを出産したんですが、出産時の産休・育休制度なんてありません。

休んだ分、売り上げが減ってしまうしお客様をお待たせしてしまうので、産後2週間でサロンに立っていました。
 
子どもを5ヶ月で保育園に入れるまでは、毎日サロンにベイビー連れで出勤していました。

この時は本当に大変でしたが、周りのみんなやお客様にも助けてもらいながら、乗り越えてきました。

あなたもANGIEの「人生を変える脱毛」を体験してみませんか?

最後に読者の方々に伝えたいことがあれば、教えてください。

脱毛に興味があるけどまだ試したことがない、という方は、ぜひ試していただきたいです。

ANGIEでは「無料相談」や「無料体験」を実施しているので、お気軽に来ていただきたいです。
 
相談や体験を受けたからといって、無理な押し売りや営業の連絡も一切しません。
 
とにかくお気軽に、私とおしゃべりしに来る感覚でも大歓迎です!
 

おしゃべりに来る感覚で良いというのは気軽に行きやすいですね!

また、アンジーでは「ワックス脱毛スクール」も実施しています。
 
光脱毛をされているサロンでワックス脱毛を取り入れたい方や、ブラジリアンワックスをしているけど時間を短縮させたい、技術を高めたい、という方にはお力になれますので、ご興味のあるサロンさんはご連絡ください。

>> 「アンジーのワックス脱毛スクール」についてのお問い合わせはこちら

〈取材・執筆=林 勇士/取材協力=藤内 文枝

ムダ毛の悩みをお持ちの方は「大分ブラジリアンワックス アンジー」へ!

>> 「大分ブラジリアンワックス アンジー」へのご相談はこちら

  • この記事を書いた人

林 勇士

【合同会社ビジョナリープロジェクト代表/カクシン編集長/社会派WEBライター】大分県中津市出身。1990年生まれ。2013年に大分大学を卒業後に産業廃棄物処理業界に新卒入社。関西、関東での勤務を経て、2018年に合同会社ビジョナリープロジェクトを創業。1年間の東南アジア、ヨーロッパでの海外調査を実施。2019年10月にUターン移住し、デザインの力で「ごみをお金に変えるアップサイクル」事業を中津市で開始。社会起業家のデザイン支援や企業のSDGs支援を行う。

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